被災地緑化支援
「被災地緑化活動」は,被災者の心が少しでも癒されることを願って,被災地の公共空間や表通りに花を植える活動を実施しています。住民の皆さんや仮設住宅のお年寄りの皆さんに参加していただいて,社会参加による新しいコミュ二ティ―の形成、生きがいづくり,健康保持に役立っています。活動場所は町内は店子屋仮設商店街、船戸地区のリコリスの岡。町外は大川小学校前の三角地帯花壇、大川地区慰霊碑花壇などです。
2016年度の活動実績
・町内花壇のラベンダー植栽、大川地区の慰霊碑花壇、大川小学校前の三角地帯前花壇に緑化支援を行いました。
2015年度の活動実績
・7月16日。地元住民とひまわり生命のボランティアの皆さん90名の力で、雄勝町船戸地区の高台斜面(高橋千賀子さん所有)に「リコルス」を植栽しました。指揮は「花と緑の力で3.11みやぎ委員会」鎌田秀夫さんです。鎌田さん命名「天空の曼殊沙華」。秋には工事用土盛りの荒涼とした光景の中に、赤と白の彼岸花が咲いた景色を眺めることができそうです。被災者を癒してくれる名所がまた一つできました。その後、継続して7月29日、8月8日もリコルスの植栽を行いました。
2014年度の活動実績
仮設住宅のお年寄りの皆さんとボランティアの皆さんの参加で,旧雄勝小学校前の「硯ちゃん花壇」の植え替え,「雄勝店こ屋仮設商店街花壇」の植え替え,「旧大川小学校前花壇」の植え替え,「大川・釜谷地区慰霊碑花壇」などの被災地緑化支援活動を行いました。被災者自身が参加する活動は,被災者が受け身でケアを受ける立場から脱して,能動的に生活再建する意欲や復興に貢献する社会参加の意欲を高めることに役立っています。

2013年度の活動実績
2013年10月,500名以上のボランティアの皆さんと地元住民の皆さんの力で,活動拠点の「雄勝ローズファクトリーガーデン」が完成しました。ローズガーデンは無料開放して,被災者や被災地を訪れる観光客に癒しの場を提供しています。また雄勝小学校前の花壇(ヤマテル・硯ちゃん花壇)と雄勝店こ屋商店街に花壇を造り,灰色の被災地に鮮やかな色彩を添えています。桜並木ネットワークの桜野さんのご支援を得て,津波到達地点に桜の苗木を植えました。

被災者支援
2015年度活動実績
(1)無料コンサートの開催
6月20日。名古屋からやって来た「音つむぎネット」の無料コンサートを開催しました。仮設住宅の住民の方と来園者に楽しんでいただきました。石田音人さんが雄勝石で制作した石琴や胡弓の演奏を披露してくれました。午後はオーリンハウスで2回目のコンサートを開催しました。合計で80人以上の参加がありました。
7月5日。多賀城市の「Sonido del Viento」の無料コンサートを開催しました。山本マリンさんの伸びやかな裏声で来園者がたくさんの癒しをもらました。目に優しい花の色,香り、そして美しい音色に包まれたコンサートは私たち被災者にとって至福の時間となりました。ガーデンは40人の参加者で埋まりました。
2014年度の活動実績
(1)無料コンサート&お年寄りへの支援
「被災者支援活動」は,仮設住宅のお年寄りの健康保持と生きがい創りのために,ローズガーデンの植栽・除草作業の他に,お年寄りの参加による小物製作,被災者の心を癒すフラワーアレンジメント,お年寄りの震災語り部による被災地教育旅行生やボランティアの皆さんとの交流会も行いました。また仮設住宅の方々のために胡弓の演奏会等の無料コンサートを合計4回開催しました。仮設住宅に籠りがちなお年寄りの健康保持と生きがい創りに大きく貢献することができました。
(2)未就学児&特別養護施設の方への支援
・雄勝町内の子どもの遊び場と車椅子の方が安心して散歩できる公園は,津波ですべて流されました。町内は復興工事の車両が頻繁に往来し,子どもたちが安心して遊べる場所はありまん。そこでガーデン内にシーソーとブランコの遊具を設置して,子どもたちに自由に遊んでもらう場所を造りました。本ガーデンは木柵で囲まれているために,お母さんが少々目を離しても安心です。天気が良くて野外で遊ばせたい時に利用していただきました。また特別養護老人ホームの車椅子の方々が自由にガーデン内を散歩できるように無料開放しています。今後の計画は,子どもたちのニーズに合わせて,芝生を張って滑り台を設置し,砂遊びができる砂場を造る予定です。さらに子どもたちが栽培体験と収穫体験ができるキッズ農園と調理体験ができる野外キッチン施設を計画中です。

2013年度の活動実績
ローズガーデンの開園記念ふれあいコンサートを開催し,イケメンズや地元のアマチュアバンドに出演していただき,400名以上の参加がありました。同時に音楽療法士の佐藤久美さんによる心のケアも行いました。また,飯野川高校仮設住宅にて「NHK花をさかせようキャラバン」を主催し,仮設住宅のお年寄りの方々に雄勝石に絵を描く活動と交流を楽んでいただきました。

2012年度の活動実績
6月は水浜仮設住宅団地,雄勝森林仮設団地,飯野川高校仮設団地の住民の皆さんの他に雄勝小学校の児童の皆さんを加えて、苗木の植栽支援を行いました。12月は雄勝小学校校舎とのお別れ会を主催する実行委員会に加わって,津波でなぎ倒されながらも生き残っていた根っこから生えてきた校庭の桜の「ひこばえ」を森林公園に移植しました。
子どもの学習支援&青年の就労支援
・石巻市雄勝町中心部に建っていた雄勝小学校、雄勝中学校,船越小学校は津波で校舎が全壊となりました。現在は石巻北高校飯野川分校の校庭に仮設校舎を建てて授業を行っています。本団体による学習支援は、その仮設校舎の近くにある飯野川分校仮設住宅団地で【週2回,10名】,石巻市貞山2丁目の事務所で【週2回,2名】,主に雄勝中学校生徒の学習支援を行っています。
・2014年度から「石巻地域若者サポートステーション」および横浜市の「のむぎ地域教育文化センター」と連携しながら,学習に困難を抱えたお子さんの「学習支援」及び生きづらさや就労に困難を抱えた青年への「就労支援」活動を始めました。ローズファクトリーガーデンにおいて花の植栽や除草作業等を行いながら心身をリラックスさせ,食栽や育苗などの役割を果たすことで自尊感情を高め、学ぶ意欲や就労意欲を取り戻すことを目指して支援しています。
2015年度の活動実績
(1)被災児童生徒の学習支援
・雄勝町出身の被災中学生への学習支援を週4回実施しています。
(2)若者サポート事業 (就労体験支援)
・「石巻地域若者サポートステーション」と連携して、就労体験を行っています。
・実施日4月25日(整地作業5人) 6月1日(除草作業5人) 7月7日( 植栽活動5人)
2014年度の活動実績
(1)被災児童生徒の学習支援
・本団体による学習支援は、雄勝中学校の仮設校舎の近くにある飯野川分校仮設住宅団地で【週2回,10名】,石巻市貞山2丁目の事務所で【週2回,2名】,主に雄勝中学校生徒の学習支援を行っています。
(2)若者サポート事業 (就労体験支援)
・「石巻地域若者サポートステーション」の参加者には,月1回の就労体験を行っています。作業は除草,植栽,育苗です。次年度は,青年のニーズを聞きながら,種蒔きから花を育てて,切り花や花苗の販売活動を計画中です。
・第1回若者サポート事業 5月28日 (3人参加) ・ 第2回若者サポート事業7月2日(3人参加) ・第3回若者サポート事業8月7日(3人参加) ・第4回若者サポート事業9月26日(3人参加) ・第5回若者サポート事業10月23日(3人参加) ・第6回若者サポート事業11月18日(3人参加) ・第7回若者サポート事業2月27日(2人参加) ・第8回若者サポート事業3月27日(4人参加)
・横浜市の「のむぎ地域教育文化センター」は,2014年の夏休みの8月に合宿研修で来園しました。青少年7名,スタッフ2名で二泊三日の参加でした。作業の内容は,除草と植栽,小物作りでした。
被災地緑化活動と被災者支援活動は,次の団体様の支援金と助成金で事業を行っています。
- ・ガーデニング誌「BISES」3・11ガーデンチャリティー(13年度)
- ・コメリ緑基金(13年度、14年度)
- ・セブンイレブン記念財団緑化植花助成(14年度)
- ・全日本社会貢献機構(14年度)